わたしたちが注文住宅を建てたのは、山の中腹の斜面、道から見て下にあたるところでした。
地形と予算もあって、道路から駐車スペースを経由して、2階のフロア面から1.2mぐらい上のところに玄関を作りました。
別の記事でも書いたように、玄関からの入ってすぐのところにリビングをつくりたい(リビングを通り道にしたい)と考えていたので、自然とリビングは2階という間取りになっていきました。
注文住宅のリビングの間取り!子育てのための後悔しない2つの視点
注文住宅が完成してから、「あ、リビングを2階にしたことで、こんなこともよかったんだ」と意外に思ったことあります。
それをお話します。
Contents
1 住宅の2階リビングで、リビングの柱や壁を少なくできる
2階をリビングにすると柱や壁を少なくできるというのは、2階にリビングを考えるときの基本ですね。わたしは2階にリビングを創ろうと決めてから知りました。
2階建ての場合、2階リビングの上にあるのは屋根だけなので、その屋根を支えるための柱や壁を少なくすることができます。
結果として、広々とした空間を実現できます。
わたしたちの家では、6畳の和室と20畳ほどのリビング・ダイニング・キッチンになっていますが、柱や壁が少なく、広々した空間になっています。
1階は個室にあたるような部屋があり、そこで2階以上の構造を支えているので、構造として安定しているようです。
そして、注文住宅が完成してから聞いた、よかったというのが次のことです。
2 住宅の2階リビングで、キッチンとリビング・ダイニングの境にある垂れ壁が小さい
ふつう、炎をつかう(火事が心配される)キッチンは、リビング・ダイニングの境として天井からの壁(垂れ壁)をつくり、炎や煙が広がらないように仕切りとしています。
この仕切りとしての垂れ壁は、「暗くなる」「目障り」「邪魔」といった不満が生まれることもあるようです。
(これは、内装制限とも言われるもので、最近はこの規制は他の条件を整えると大幅に緩和できるとのことです。具体的に垂れ壁をつくりたくないと希望して相談すればなんとかなると思います。)
この仕切りの高さが、1階にキッチンがあるのと2階にキッチンがあるのとでは違うというのです。たぶん、煙がでても上の階に上がっていくことがないと考えられていたからでしょう。
そのため、我が家のリビング・ダイニングとキッチンとの垂れ壁は20cmもなく、キッチンは目の前が広々と空いている感じがして、とても快適です。(垂れ壁は、煙だけでなく、においを他の部屋に広げない効果もあると思いますので、それも考慮するといいでしょう。)
これは、2階にリビング・ダイニング・キッチンを創ってよかったとあとで思ったことでした。
3 住宅の2階にリビングで、神棚の印象がとてもいい
家をつくるときに、将来仏壇を置く場所というのを考え、完成してからのち何年かしてそれが実現しました。
しかし、家づくりを考えているときは、神棚まで考えていませんでした。
そもそも、あまりそういうことに関心がなかったのです。
ところが、いろいろ思うところもあって、神棚をおくことにしました。それにぴったりの部分が、2階のリビングにありました。
リビングの側面に、奥行き90cmの本棚にしている棚があるのですが、その上の空間はちょうどライトも設置したおあつらえ向きの神棚の場所になったのです。
設置について調べると、神棚の上に建物の上の階があるようなときには、雲のマークをおくとのことです。【雲】【空】【天】等という字を書いた紙を貼り、『ここは空です。この上には何もありません』と表現するのだそうです。
これは「神棚の上を歩くことになるような場所は、出来るだけ避けたい」「神さまの上になにかあるのはよくない」ということだからです。
これは2階で上の階がなければ、人が神棚の上を歩くことがないわけですので、2階の上のほうが理想なわけです。
ですので、2階にリビングをつくって、そこに「神棚」をお祀りするというのは、とても気持ちがいい感じです。
これも、2階にリビングを創ってよかったなぁっと思った点です。
まとめ
住宅づくりで、2階にリビングをつくってよかったとあとで気がついたことをまとめてみました。
- 柱や壁が少ない開放的な空間をつくれる
- キッチンとの境目の垂れ壁が小さくできる
- 神棚の上に人が歩かないので気持ちがいい
ちょっとしたことですが、気分はかなり違う3つのことです。
神棚は、テレビの横の上方にあるのですが、今はほとんどテレビを見なくなっていて、視線が不思議と神棚にいったりします。そのときは、なんとなく気持ちが落ち着きます。ここに神棚がつくれてよかったと思ったりもします。
清々しい空間があるって、とてもいいですよ。
あなたにも清々しい空間ができたら最高ですね。