新築住宅のオーディオ・ビジュアルのケーブル配線:建ててから後悔した2つのこと

AV-ケーブル

新築住宅にして、オーディオ・ビジュアルの環境を整えて、自分の豊かな時間を過ごせるようにしたいというあなた。画質のいい、音響でも立体感のある音場をつくってみたいですね。

そこで、気持ちのいい映像や音響を楽しみたいと夢見てきたあなたに、すっきりした配線をスムーズにできる工夫についてのお話ししましょう。

1 新築住宅のオーディオ・ビジュアル:スピーカーのための配線

新築住宅にしてオーディオ・ビジュアルの環境も取り入れたいと楽しみにしているあなたは、そのための配線もきれいなものにしたいと考えているでしょう。

わたしも専用ルームは無理でも、後方のスピーカーぐらいは置きたいと、後方スピーカー用のスピーカー・ケーブルを通すための管を設計時から配線しておいてもらいました。

管は波がうっているような、CD管とかPF管とか言われている内径14から16mmの管で、あとでケーブルを通すのに使うようにタコ糸も中に通しておいてもらって、壁と天井の裏を通してもらいました。

住宅も完成して、オーディオの選定という楽しい時間を過ごし、スピーカー・ケーブルも検討するときになりました。すると驚いたことに、スピーカーケーブルが、思ったより太い。たぶん8から10mmぐらいだったと思います。14mmから16mmのところに通すので、ゆとりがあるサイズにも思いますが、これを10mぐらいも押したり引いたりするのはとても大変なことでした。

スピーカー・ケーブルを購入するときになって、どのくらいの長さが必要なのかわかっていないことに気がつきました。

こちらで施工にあたって注文したのは、

  • 左右同じ長さにしてください
  • ケーブルを通すので曲げが強い部分をつくらないでください

の2点だったのです。

それで、配管が終わってしまうと、壁と天井の裏にある管の実際の長さがわからなくなってしまったのです。

いま思えば、

  • もっと太い管を入れておけばよかった
  • 配管した実際の長さを正確に教えてくれるように頼んでおけばよかった

の2点を付け加えておきたかったです。

左右の管の長さを揃えるのは、スピーカーの音のズレを考えてのことですが、いいアンプなどは、ケーブルの長さやスピーカの位置からくる音のズレを測定して、ベストな状況をつくることができるものもあるので、そこまで気を使わなくてもいいかもしれません。

スピーカー・ケーブルは、それほど安いものではないので、無駄のない長さにしたいと思っていました。でも、短めに注文しすぎて、長さが足りなければ目も当てられないということにもなるので、実際に設置が終わるまで、どうなるかと心配でした。

作業の手順を書くと(二人作業で)

  • 配線用のケーブルを引っ張るためのワイヤーを購入し、それを管に通す。(通しておいてもらったタコ糸は使いませんでした)
  • 通線ワイヤーにケーブルを結び通線ワイヤーを引っ張る。
  • ケーブルと管の摩擦を減らすための潤滑剤を塗りながら行う。

計画当初は、タコ糸でケーブルを引っ張れると思ったのですが、とてもその力で引っ張りきれる摩擦の少なさではないとわかったので、タコ糸は使いませんでした。

特にそのときハッとしたのは、通線ワイヤーとケーブルを繋げる方法です。通線ワイヤーの先端の穴にケーブルを通して引っ掛けるという方法もあるのでしょうが、ケーブルが痛むような気もして、ビニールテープを巻く方法にしました。

このとき、ケーブルがあっという間に5mmぐらいは太くなってしまいます。

それを考えて、管を太いものにしておけばよかったと思ったのでした。

ちなみに、通線ワイヤーは、管にものが詰まったようなときにも使えて、他のことにも役立ったので、買って損はありませんでした。

2 新築住宅のオーディオ系機器設置:棚にはケーブルのための十分な大きさの穴を!

我が家では、専用のオーディオ・ビジュアル専用の部屋をつくることはできなかったので、リビングにその機器を置いています。

置く棚も作り付けで、上には液晶テレビ、下の2段にアンプやブルーレイ・プレーヤーなどを置いています。

液晶テレビの裏に、コンセントやアンテナの端子を設定し、棚の下の段からもケーブルやコードもきちんと配線できるように、棚の各段とその縦の区切りの板に、直径5cmほどの穴を開けておきました。

ところが、それぞれのアンプやプレーヤーなどの機器のケーブルが、結構太かったのです。今では、太いケーブルのいくつもの断面で、あっという間に、ぎゅうぎゅう状態になってしまっています。

アンプやプレーヤーなどの機器の周辺の配線のための穴は、大きさを大きくするか、同じ大きさの穴をもういくつか開けるかするのがよいと思います。

まとめ

この記事では、住宅づくりでのオーディオ・ビジュアルのための配線について、経験からこうしておけばよかったことを2つ書きました。

  1. 後方のスピーカーのためのケーブルの配線の管は、太いものを入れていく。
  2. 左右の長さを同じにし、実際の配管の長さを教えてもらう。(あとでケーブルを買うときに助かる。)
  3. アンプやプレーヤーなどの機器の電源ケーブルなどは太いので、予め棚に穴を開けておくときは、大きめにしておく。

アンプやプレーヤーなどの機器の大きさなどは測って設計の参考にしたのですが、ケーブルの太さまでは気が回りませんでした。あなたはこの事例を参考にして、気持ちのいいオーディオ・ビジュアルの環境をおつくりください。

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